
アメリカ新上流階級 ボボズ
―ニューリッチたちの優雅な生き方
デイビッド ブルックス 様
ご紹介していきます by 新庄
【自己啓発大好き人間のブログ】
管理人の新庄です。
今回は、「ニューヨーク・タイムズ」、「ワシントン・ポスト」など、高級紙の常連執筆者デイビッド・ブルックス様の
「アメリカ新上流階級 ボボズ―ニューリッチたちの優雅な生き方」
を紹介していきたいと思います。
日本では上級国民というと、嫌な印象しかないでしょう。
この事件により、上級国民という名が付けられて袋叩きにあいました。それだけでなく、何かにつけて「上級国民が」「上級国民ガー」という単語を連呼して、世の中に対する不満を解消するための導火線として定着してしまいました。
そんな日本の上級国民を差し置いて、日本の5年10年先を行っているアメリカは
『最先端の上級国民の生き方』
に邁進しています。アメリカで起こっていることは、5年10年先に日本で起こることです。ちょうどよくアメリカにおける上級国民の生き方を解説している本がありますので、ご紹介します。
- ・ 上級国民はとしての生き方は?
- ・ 自分も上級国民になりたい
- ・ 未来の上級国民思考を先取りしたい
と思っている方は、絶対に活用すべき本であることは間違いなしです。内容を掻い摘んで
解説していきます。では、いきましょう!
上級国民
アメリカにおける
上級国民の生き方
概要

私は過去の記事にも『クソ生活からオサラバする最先端の生き方』に関連する、有益な情報が得られる記事をあげてきました。
どれもベストセラー級の本を扱っています。
一通り流し読みいただくだけで、何万円もする情報がタダで得られますので、かなりお得だと思います。
いきなり結論から言ってしまうと
『真の上級国民は、人間関係の煩わしさを解消した環境と生活を両立している』
ことだということが、はっきりと認識できます。
「上級国民」とは、事故を起した挙句、うやむやにして風化させる権力を持つ力ではありません。既に日本の先を行っているアメリカ上級国民は、先を行っています。この記事を最後まで見ていただくと、結論について納得いただけると思います。
本書の構成は以下です。
第1章 新しいエリートの台頭
第2章 消費スタイルの革命
第3章 変貌するビジネス・ライフ
第4章 知的生活
第5章 快楽の哲学
第6章 精神的生活
第7章 政治と彼岸引用:アマゾン
上級国民
アメリカにおける
上級国民の生き方
ポイント3つ
上級国民という単語自体は、日本語です。アメリカで日本の上級国民に相当する単語は『ボボズ』になりますので、せっかくだから覚えておきましょう。
アップルやアマゾンの社長がなんで質素な感じにしているかというと『ボボズ』だからです。日本の上級国民のイメージからかけ離れていると思いますし、まだ時代を先取りしすぎて『自分はボボズを調べている』というのは恥ずかしいと思いますので、私があらかじめ本書を読んで、まとめておきました。
この本を読むことで、「オワコンと化した日本企業でクソ生活をしながら、上級国民に愚痴を言って終わるだけの生活から抜け出すヒント」が得られるはずです。
本書で語られてる重要なことを3つにまとめてみました。
- ・最先端の働き方
- ・ボボズが流行っている理由
- ・上級国民の根幹心理
実際手に取って読んでみると分かると思いますが、「日本の上級国民を恨んでないで、先にいこうぜ」と思う部分がたくさんあると思います。
①上級国民
最先端の働き方

上級国民と言う単語は、日本だけで通用する単語です。海外ではボボズになります。
まずは、ボボズという単語について初めて聞いた方もいるかと思いますので、説明しておきますね。特に顕著なのはアメリカですが、他国でもけっこう認識されている単語です。
アメリカはだいたい日本の5年から10年先を進んでいると言われていますので、そんなアメリカで今最もカッコいいとされている働き方をする人たちがアメリカ新上流階級ボボズと呼ばれています。
ボボズは「ブルジョア」と「ボヘミアン」を組み合わせた造語なんですね。
- ブルジョワ:簡単に言うと金持ち
- ボヘミアン:世間の習慣など無視し
- 放浪的な生活をする
ボボズの多くが医者やコンサルタントといった専門家、または会社員であっても独立したプロジェクトを任されるような人たちです。エンジニアや作家ライターなどクリエイティブな仕事をする人たちも含まれますので、別にお金持ちでなくてもボボズは存在します。
ボボズの特徴を紹介すると、
『夫婦ともに高学歴の傾向がある』
『リベラルな都市かその郊外に住む』
『成金的な贅沢な暮らしや高級品を軽蔑する』
『かといって偏ったエコロジーに走るわけでもない』
『最先端のハイテク技術を使って自然の中で暮らす』
というのがボボズのライフスタイルです。ボボスはお金があってもカジュアルでいることを好みます。
- ・ グッチを着て高級店に行くより
- ユニクロで近所の店で飯を済ます
- ・ 豪華クルーズで旅するよりも
- 家族で山に登って自然に触れる
こっちの方が贅沢だよね、という考えです。
アメリカで大企業のCEOが、やけに質素な姿でシンプルな生活をしている姿を見ると思いますが、そんな感じです。ぜんぜん贅沢には見えませんよね。高級品よりも精神的な快適さに金を使っているわけです。
このように、自由で知的な生き方をしている最先端の働き方として、今アメリカで台頭しているのがボボズで、知的社会に最も適した働き方として注目を集めているんですね。
②上級国民
ボボズが流行っている
理由

上級国民の新しい生き方として、おおよそのイメージが掴めたでしょうか。
しかし、なぜこのようなボボズのような生活が流行っているんでしょうか。それはボボズが今現在の社会の変化にも対応した働き方だからなんですね。
ボボズが享受する最大のメリットは
- 自分自身で人間関係を選択できる
という、超特大メリットがあるからです。
現在はテクノロジーの急激な進歩によりあらゆる不快なことがどんどんなくなっていく時代です。昔は仕事をするために一つのオフィスに通ってパソコンの前に向かう必要があったのですが、今ではスマホ一つで世界中どこででも仕事ができますよね。
交通機関の発達によって安価で移動することが可能になり、様々な世界を訪れることも可能となっています。
さらに、かつては運命とされていたことさえも変えられるようになっているんですね。医学の進歩もめざましい。かつては治らないとされていた不治の病もどんどん治療法が見つかり、平均寿命も100年に達するということが予測され、現在は人生100年時代とも呼ばれています。
このように、科学や社会の基盤が発達したことにより『あらゆる不快な事が人生から取り除かれていく』という世の中の流れになっています。
では、それでも取り除かれない不快なこととは何でしょうか?それは、
『人間関係』
です。
現在では人間関係がますます複雑化し、特に先進国においてはうつ病が広がっているんです。セクハラパワハラが横行し、新卒で会社に入ってもすぐに辞めてしまう人は多くいます。また過労死ブラック企業など、様々な問題がありますよね。煩わしい人間関係に疲れてしまっているんです。全ての悩みは人間関係から生じると、アドラー心理学の入門書「嫌われる勇気」においても書かれています。
ボボズの生き方では、この人間関係から解放されるんですね。
一つの会社や一つの組織に依存するのではなくて、自分の専門性を生かしてクリエイティブな仕事をすることで、プロジェクト単位で気に入った仲間と仕事をする。
従来のような会社の中にある新しいプロジェクトを立ち上げるのとは異なり、それぞれがフリーエージェントとして個人で仕事をしている。ボボズ同士が集まって自分たちが共感した新しいプロジェクトに参加するんです。このようなボボズはインターネット上だけで集まることもあるんです。
凄いですよね。今は個人で働く時代で、何か新しいプロジェクトを立ち上げようと思ったら「それ面白いね」って自分に共感してくれる仲間だけをインターネット上で集めて仕事をすることができるんです。
自分の意見に共感する人と仕事をするわけですから、当然煩わしい人間関係など存在しませんよね。そしてプロジェクトが終わったらプロジェクトに参加した者同士は一度解散して
SNS などでゆるい人間関係を保ちつつ、またそれぞれが新しいプロジェクトに参加して新しい人間と仕事をするんです。
一つの会社でずっと働くんじゃなくて、一つのプロジェクトに2年。また別のプロジェクトに2年といったように様々なプロジェクトに関わるんですね。
いやいやそんな働き方俺には無理だよと思われる方いらっしゃると思いますが、しかしこれは日本でも実際に行われています。
- ・ 映画制作
- ・ ゲームアプリなどのIT産業
といった領域では、少しづつですがプロジェクトごとにチームを組んで仕事をする働き方が進んできています。これも『ボボズ』的な生き方になるし、これから流行ります。
ゲーム開発を例にすれば、このアプリを作りたいという思いがあれば、個人で自分の専門性を売っている人をネット上から集めて一緒にアプリを作る。そしてアプリが作り終わったらアプリのデータ売上をしっかりと分けあって、それぞれが別のアプリやゲーム開発などに携わるとして、好きな人とだけ仕事をすることになります。
そして、わずらわしい人間関係から解放される生き方になります。この生き方が可能になるんですね。
アメリカで流行っていることは5年後10年後も明らかに日本でも流行ります。映画制作やゲームアプリ開発など一部の業界でボボス的な働き方が見られますが、今後はますますこのような働き方があり、理想とされ、現実的なものとなっていくのでしょうね。
③上級国民
放浪的な生活をする

アメリカでボボズという働き方が流行っているのは、
『人間の最大の悩みである人間関係という悩みを解決してくれる』
からです。
さらに、一つの会社の中に依存することなく「自分の得意なこと」「自分の好きなこと」に関して、持っていルスキルを活かしてプロジェクト単位で仕事をすることで仕事も選べるんですね。
会社に勤めていると、どうしても嫌な仕事も任されてしまうことありますよね。しかし、ボボスのような働き方ならば、嫌な仕事には参加しなければいいだけの話です。こうすればストレスフリーな生活が実現できますよね。
なんて理想的な生き方なんでしょうか。すごい憧れますよね。
現在日本ではボボズのような働き方は一般的ではありません。日本でボボズが当たり前になるのは5年後でしょうか、10年後でしょうか。正確に言うことはできないんですが、そう遠くない未来で働き方が大きく変わるのは間違いありません。
今のうち、上級国民のイメージを掴んでおいた方が良いと思います。
上級国民
アメリカにおける
上級国民の生き方
実際の本
実際の本は、アメリカンジョークをちょっと交えた感じで、上級国民であるはずの著者が、豪遊するだけの上級国民を皮肉っています。
しわじわ笑いが来るという本なので、読んでいて楽しいです。
「皮肉交じりで上級国民をバカにした本を読みたい!」という方にも、読んでおくべき本だと思います。
「アメリカ新上流階級 ボボズ―ニューリッチたちの優雅な生き方」
最後に
今までの日本における「上級国民」という定義に対しては、私は入っていないと思います。
しかし、世界の流れから見る「上級国民」の生き方については、私は何とか入り込むことが出来ています。
この生き方をさらに邁進していくだけでなく、皆さんも一緒に「上級国民」を目指しましょう!!
クソ社畜で消耗するだけの人生は辞めよう。