
さおだけ屋はなぜ潰れないのか?
~身近な疑問からはじめる会計学~
山田 真哉 様
ご紹介していきます by 新庄
【自己啓発大好き人間のブログ】
管理人の新庄です。
今回は自己啓発本として、公認会計士で、日本公認会計士協会会計士補会会報委員長である、山田真哉様の
「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」
を紹介していきたいと思います。
さおだけ屋ってなんで潰れないんでしょうね。私たちが幼いことから何度も「さおだけ、さおだけ」というスピーカーの音を聞きながら、誰かが買っている姿を見た事がないです。そして、社会人になれば「経営を意識して仕事しろ」と酸っぱく言われます。それを言うのであれば
『さおだけ屋はなんで潰れないのか』
『あれこそ経営を意識していないからおかしいじゃん』
という気持ちが、大人になってさらに強くなっていきます。
このような、身近な疑問を使って会計と経営を学べるように作られたのが本書です。経営を学ぶためには、ある程度の会計の知識は必要ですが、会計はそれなりに難しいため、勉強して挫折してしまう方が多いです。
私は経理システムに携わっていたので、必要だったから簿記1級を勉強していましたが、とくに仕事で必要がない方が簿記を勉強することは、ないと思います。
会計と経営を学んでみたい。でも、難しい本は読みたくない。
という悩みについて、本書は解決してくれます。
- ・ さおだけ屋がなぜ潰れない?
- ・ 会計や経営学が嫌い、苦手
- ・ 易しく会計と経営を学びたい
という方は、絶対に活用すべき本であることは間違いなしです。内容を掻い摘んで解説していきます。では、いきましょう!
さおだけ屋は
なぜ潰れないのか?
概要

私は今まで『経営に関係した成功や失敗』の有益な情報が得られる記事をあげてきました。
どれもベストセラー級の本を扱っています。
一通り流し読みいただくだけで、何万円もする情報がタダで得られますので、かなりお得だと思います。
この本では、さおだけ屋だけでなく「日常の気になる疑問から会計の話をはじめる」ことによって、会計が楽しく理解できるように解説されています。
なぜさおだけ屋は潰れないのか?
なぜ寂れたあの店は潰れないのか?
この本で、日ごろから思っている疑問を例にして、『会計の楽しさ』を学んでましょう。
さおだけ屋は
なぜ潰れないのか?
ポイント3つ
「さおだけ屋はなぜ潰れないのか」というタイトルだけだと、さおだけ屋業界の実態を掘り下げたような印象がありますが、これは会計の本です。
この本では、会計を楽しく学べるように、難しい用語はまったくなく
・日常の気になる疑問から話をはじめる
・会計の説明も教科書的な順番を取らない
・生活でも役立つような身近な知識も入れる
というコンセプトをとっています。日常の疑問点をお題にして
『さおだけ屋だけでなく、会計や経営ってこういうことなんだ』
と理解してもらえるように書いています。さおだけ屋だけでなく、フランス料理屋も紹介があります。重要な部分を3つポイントとして解説しますね。
- ・さおだけ屋はなぜ潰れない
- ・街のフランス料理屋がなぜ潰れない
- ・喜ばれる家賃の支払い方
実際手に取って読んでみると分かると思いますが、「さおだけ屋だけではなく、世の中はこうやって回っているんだな」と思う部分がたくさんあると思います。
①さおだけ屋は
なぜ潰れないのか?
さおだけ屋はなぜ潰れない

さおだけ屋はなぜ潰れないのでしょうか?
これ、皆さんも気になりますよね。不思議でしょうがないと思います。結論から言うと
- さおだけ屋は副業
だからなんですよ。さおだけ屋というお店はありません。金物屋が配送するときの副業として、さおだけ屋をやっているんです。
お店の商品である竿竹をお客さんに買ってもらうためにはどうしたらよいでしょうか?といったら、結局のところ
『配送ついでにさおだけも買ってもらう』
というやり方を取るしかないからです。
本来の仕事が配送だから、人件費やガソリン代は経費として掛かるわけじゃないし、さおだけの在庫も、わざわざさおだけ単体として仕入れたのではなく、金物屋の商品として仕入れているだけなんです。とにかく無駄がないんですよね。
これを最初に考えた人本当にすごいと思います。面白いですよね。今は、昔ほどさおだけ屋さんって見ることないですけど、この発想は他にも応用できそうですよね。
ちなみに、さおだけ以外にも、さおだけ屋と同じような売り方をする手法を「さおだけ商法」と言いますので、覚えておいて損は無いです。
②さおだけ屋は
なぜ潰れないのか?
街のフランス料理屋が
なぜ潰れない

さおだけ屋はあまりにも目立つので、この本で真っ先に犠牲となりました。しかし、さおだけ屋以外にも「怪しい」店がありますよね。
皆さんの周りにも、郊外のど真ん中にあって駅からも遠いフランス料理屋さんてあったりしませんか。住宅街になぜかひっそりと構えている、不思議なアレです。
別にゴージャスな店構えというわけではなく、近づいてみてメニューを見てようやく「フランス料理の店なんだ」とわかるほど、地味です。
別に、たいしてお客さんが多く入っているような様子でもないのに、やたら長く粘っているようなお店。これ、普通だったらとっくに潰れてますよね。
しかし、さっきのさおだけ屋さんのように、あるうまい方法やってるからなんです。どうやって店を経営しているか、わかりますか??
そのフランス料理屋さんがお客さんが入っていないのに潰れない理由は
- 料理教室をやっている
からなんですよ。例えば、教室の値段を
- ・ 毎週木曜日
- ・ 月謝2万円
- ・ 定員10名
という設定にした場合、週に1回しか料理教室をしていないのに、月20万円が手に入ります。入会金を1万円にしたら、30万円ですね。
他にも、自分の店で売っている食材を売るとか、グッズを買うとか、いろいろなオプションをつければ、かなりの額になります。それだけでも十分なお金になりますね。
ターゲットは近所の主婦で、料理教室を開く時間はお昼過ぎにすればランチやディナーとかぶらないし、営業しながらできるので、かなり有効利用ですよね。
さらに場所代はお店であるので実際経費としてはかからず、人件費も元々雇っている人だからかからないんですよ。
さらに、料理教室の生徒は受講することで、お店のファンになってくれて知り合いとかを連れてお店に食べてきてくれることもあります。
このように上手いビジネスモデルをやっているから、潰れないんです。こういうお店は、都心にある評判のフランス料理屋さんとは全く違ったビジネスモデルで成功しています。
ちなみに、このフランス料理屋さんは、値段設定が元々高くしてあります。なぜかというと、高級なお店の料理教室の方が生徒としてはお得感があるしハクがつくんですよね。
『え!あのお高いフランス料理屋さんで習って作った料理なんですか!』
と自慢できるわけです。
値段が高ければ客単価も上がり、お店自体も利益を出しやすいので、料理教室に生徒を集めることができれば、素晴らしいビジネスだと思います。さおだけ屋よりも上品そうですしね。
③さおだけ屋は
なぜ潰れないのか?
喜ばれる家賃の支払い方

さおだけ屋がなぜ潰れないのかは、副業として上手いビジネスをしているからです。しかし、それがさおだけ屋では無い個人に何の関係があるんですか、と思われた方もいると思いますので、個人でもお得になる例を紹介します。
この本では、家賃を先に3ヶ月分支払えば、大家さんから信頼されて振込手数料なども少なくてすむという説明がされていました。大家さんも未払が発生するのは一番困るし、先に払ってくれる入居者の方が確かに安心できますよね。
実は、もっと先の事を交渉すれば1年とか2年分先に支払ったら安くすることは結構できます。
あまり知られていませんが、年金とかは
- 半年・1年・2年などで
- 前納すると
- 割引が適用される
という制度が本当にあります。
年金であれば、2年分を前払いにすると、1か月分安くなります。
これと同じように、月10万円の家賃だったら2年で240万円。1ヶ月分の10万円が割り引かれると考えて230万円にならないかなと思って行動すると、固定費がすごく安くなります。
あなたアホですか?と思われるかもしれませんが、私のようなプチ成功者や、時代を先取りするインフルエンサーは、みんな同じ考えを持っています。
会計や経営については難しいと思われるかもしれませんが、固定費をできるだけ少なくして、他の有益なことにお金を使うという発想を持つと、世の中についていろいろと見えてきますよ!
さおだけ屋は
なぜ潰れないのか?
実際の本
さおだけ屋はなぜ潰れないのか?おおよそのイメージはつかめたでしょうか。今まで会計の知識は全くなくても記事が読めたと思います。
とはいえ、いずれお金を上手く使って成功するのであれば、経営や会計を学ぶことは避けて通れません。
経営や会計を学ぶのは、どうしても面倒だという意識があります。だからこそ、わかりやすくて面白い教材から、まずは読み始めるべきだな、と思いました。
この本は、「苦手意識をなくして、身近なものとして会計を使おう」というお考えの方にとって、ぜひとも読んでおくべき本だと思います。
「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」
最後に
さおだけ屋はなぜ潰れないのか?お楽しみいただけたでしょうか。
私のようなIT業界にとって、正直ITのスキルなどいらないと思っています。
それよりも
『経営・会計への明るさ』
のほうが、圧倒的に重視されます。
ウソだろ!と思うかもしれませんが、ウソだと思ったら、いつでも大募集中であるIT業界に飛び込んでみると良いと思います。私の言っていることが3か月くらいで分かってしまいます。
それくらい、IT業界の経営と会計の感覚はひどいです。だからといって、さおだけ屋を副業でやろうとは思いませんが。。