「AI世界恐慌に備えて」AI vs 教科書が読めない子ども 解説

AI大恐慌に備えて AI vs. 教科書が読めない子どもたち 解説 自己啓発 ブログ
本の名前:
AI vs. 教科書が読めない子どもたち
著者:
新井 紀子様

ご紹介していきます by 新庄

【自己啓発大好き人間のブログ】
管理人の新庄です。

 

今回は自己啓発本として【2019年ビジネス書大賞 大賞】を受賞した、国立情報学研究所教授でAIの「東ロボくん」の親である新井紀子様の

 

「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」

 

を紹介していきたいと思います。

 

 

AI研究のトップを走る新井さんが、AIの最先端を研究し続けたからこそ

 

『AI大恐慌が来る』

 

と力強く断言しています(震)

もうこの流れは止まることは無いです。本書では「AIが人間を超えることは無い」と言い切っているが、そのうえで「人間がやっている仕事の半分はAIに持っていかれる」と断言する理由を解説します。そして、

 

『AIに仕事が置き換えられて自分の仕事がなくなってしまうのか?』

 

と危機意識を持っている我々にとって、最適な一冊となります。

では、いきましょう!

 

「AI世界恐慌に備えて」AI vs 教科書が読めない子ども AIが人間を超えることは;無い

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まず、誰もが気になっているであろうAIが人間を超えるという、いわゆるシンギュラリティ(技術的特異点)は来るのかについて新井さんはこう断言しています。

 

『シンギュラリティは来ません』

 

なぜなら、AIにはゴールを設定してそこに向かう力は人間をとっくに超えているが「意識の数値化」と「言葉の意味の理解」が出来ないからだと言っています。いくら計算や記憶が得意でも、AIとしてこの分野はできないんですよね。だからAIは人間を超えることは無いと言っています。

 

「なんだ、じゃあAIが人間を超えることはないんだね」などと思わないで下さい。だって

 

『我々の半分の仕事はAIに置き換わるような仕事』

 

なんだから。AIが人間を超えるのとAIに仕事を奪られることはイコールではありません。人間のやっているどうでもよい計算や記憶はAIがやることになります。

 

 

「AI世界恐慌に備えて」AI vs 教科書が読めない子ども ポイント3つ

AIが人間を超えることはありません。しかし、今後はAIに仕事がとって代わられる対処が必要であることも変わりません。よって、我々が今のうちに抑えておくべき点を3つ解説します。

 

 

  •  現在の仕事の約半分はAIに取って代わられる
  •  ”読解力”が低下しているから、AIに対抗できない
  •  AIには難しいサービスを提供して生き残れ

 

 

ものすごく凝縮するとこんな感じです。

さすがにこれでは省略しすぎてこのページを辿って頂いた皆さんの知識や知恵につながらないので、もう少し説明していきます。

 

①「AI世界恐慌に備えて」AI vs 教科書が読めない子ども -現在の仕事の約半分はAIに取って代わられる

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先ほどAIは人間を超えないと言ってきました。しかしAIは計算・記憶が得意という話もしました。ぶっちゃけ我々の仕事は高度なことをやっているように見えて、これらのことがマニュアル化・自動化できてしまうと残念ながら色々な仕事がAIでこなせてしまいます。

オックスフォード大学の研究チームがAI化によって

 

『10年から20年後に残る仕事、なくなる仕事』

 


を公表しています。10〜20年後には次の仕事がなくなります。海外ではなくて日本でも同じことが言えます。

 


●電話販売員(テレマーケター)
●不動産登記の審査・調査
●手縫いの仕立屋
●コンピューターを使ったデータの収集・加工・分析
●保険業者
●時計修理工
●貨物取扱人
●税務申告代行者
●フィルム写真の現像技術者
●銀行の新規口座開設担当者
●図書館司書の補助員
●データ入力作業員
●時計の組立・調整工
●保険金請求・保険契約代行者
●証券会社の一般事務員
●受注係
●(住宅・教育・自動車ローンなどの)融資担当者
●自動車保険鑑定人
●スポーツの審判員
●銀行の窓口係
●金属・木材・ゴムのエッチング・彫刻業者
●包装機・充填機のオペレーター
●調達係(購入アシスタント)
●荷物の発送・受取係
●金属・プラスチック加工用フライス盤・平削り版のオペレーター


 

また、野村総研が発表した「人工知能やロボット等による代替可能性が高い労働人口」によると、日本では49%の仕事がAIに取って代わられるということが
分かっています。

機械が得意とする計算・記憶の分野を伸ばしていけば、これだけの仕事がAIで行えるようになります。人間に仕事をさせると給料はかかるも不平不満を言ってくるし、過労で従業員が倒れたら会社の責任問題になるし、従業員が問題行動を起こして会社にダメージを与えることもあります。それなら24時間365日働き、文句も言わずに給与も必要ないAIに仕事を任せた方が良い、経営者なら全員そう判断します。

 

なので、これから10〜20年の間にかなりの人が職を失うことでしょう。

 

でも、人間はなんだかんだ上手く対応するから大丈夫だ!と思ったでしょうか?たしかにAIが現在の仕事を奪ったとしても、人間は新しい仕事を生み出す可能性は高いです。AIにはできないことがたくさんあるのだから、人間にしかできないことで新たな付加価値を生み出して人類はさらに繁栄していくはずだ。

ですが、これから先の未来を生きていく子どもの世代を調査した結果、恐るべきことが起こっていることに気づいていませんでした。

 

 

②「AI世界恐慌に備えて」AI vs 教科書が読めない子ども -”読解力”が低下しているから、AIに対抗できない

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AIは計算・記憶といった分野は得意ですが本当の意味で「言葉を理解」することができないです。AIにはできないけれど、人間には物事を理解する力があります。

だからこそ人間がAIに差別化できる能力を活かし、うまく人間とAIは共存していけるんじゃないかと思うかもしれませんが、驚愕の事実が分かったのです。その驚愕の事実とは、

 

『子どもたちに読解力がない』

 

ってことです。例えばこんな問題があったとします。

問題:
天の川銀河の中心には、太陽の400万倍程度の質量があるブラックホールがあると推定される。天の川銀河の中心にあると推定されているのは(???)である。

もちろん正解は「ブラックホール」ですよね。見てすぐ分かることです。

 

しかし今の全国の中学生・高校生にとっては違って見えたようです。この類の問題でも誤答が相次ぎ、選択式の解答形式にしても半分以上が間違えるという驚愕の結果が出ています。この類の問題は前提知識を問うものではなく、問題文さえ理解すれば容易に答えられます。にもかかわらずほぼ100%正解できて当然の問題を、あっさりと間違えるわけです。

たかがサンプルの問題と少数の生徒で子どもたちの読解力が低いと決めつけてはいけないので、万単位の生徒に対して調査しても、やっぱり正答率が低い。

 

改めて「子どもたちの読解力が低い」という結論がはっきりしたのです。

 

AIは”理解する”ことができない分野がたくさんあり人間はAIと違う分野で活躍することができると考えていましたが、人間自体の読解力が乏しいのであれば話は変わります。AIにできない分野でも人間が弱くなると、ますます人間が活躍どころが減ります。AIにできない仕事ができる人間がいなくなってしまいます。

 

読解力そのものについての研究結果と、読解力を上げる方法については解説があるので記載しておきます。

「読解力そのものの研究結果」
①中学校を卒業するまで、約3割が表層的な読解もできない
②進学率100%の進学校でも、内容を理解する読解問題の正答率が50%程度である
③読解能力と進学できる高校の偏差値との相関は極めて高い
④読解能力は高校では向上しない
⑤塾通学の有無と読解能力は無関係
⑥読書の好き嫌い、1日のスマホの使用時間や勉強時間など読解能力には何の相関もない

「読解力を上げる方法」
RST(要は読解力向上に特化した、上のブラックホールのような問題)を解きまくる

 

著者の新井教授はこう未来を予想しています。

 

新しい産業がせっかく生まれたも、その担い手となる、AIにはこなせない仕事ができる人材が不足するため、新しい産業は経済成長のエンジンとはならない。
一方、AIで仕事を失った人は、クソみたいな賃金で手作業をするか、失業するかの二者択一を迫られる(ちょい誇張しました)。
私には、そんな社会の姿がありありと目に浮かびます。

こんな絶望的な未来が待っていると思われるかもしれませんが、私のようなIT業界も含めて、今まさに起こっていることです。

 

 

③「AI世界恐慌に備えて」AI vs 教科書が読めない子ども -AIには難しいサービスを提供して生き残れ

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子どもの読解力について批判していますが、我々中堅も含めて幼い頃から「計算・記憶」のような勉強をしており、それで頭の良し悪しを測られてきた訳です。そして今までの教育で得た能力の大半は

 

『AIに代替可能な知見』

 

になります。とは言っても今更嘆くわけにはいきません。前を向いて進みましょう。ビジネスの世界でこれを回避するためには

 


『奪われた職以上の職を生み出す』

 

以外にないと新井さんは語っています。どうすれば奪われた職以上の職を生み出せるかについては、このように述べています。

 

「AIが得意な暗記や計算に逃げずに、意味を考えることです。
「生活の中で、不便に感じていることや困っていることを探すのです」
「人間にしかできないことを考え、実行に移していくことです」

 

新しい職の具体例として、汚部屋整理コンサルタントや高学歴高収入女性専門の婚活支援、ルームシェア専門のアパート経営といったことを挙げていました。

そのうち、セールストークとして

 

『AIでは絶対できないサービスは弊社の●●です!』

 

なんていう時代が来るかもしれませんね。

 

 

実際の本

記事では完全に省略していますが、新井さんの「東ロボくん」は現時点でMARCH・関関同立レベルに到達しています。これも含めてAIはもうここまで来ているんだという危機感を持っていただくために、最適な一冊です。

 

「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」

最後に

私は捻くれ者の性格であるため

 

「現場主義と末端作業主義は違う」

「努力と徒労は違う」

 

などと昔から連呼してきました。別にトップレベルの頭脳では無いかもしれないが、会社の大義名分やお題に対してケチをつける姿勢は変わっていません。できれば私と同じ発想を持つ方が部下に欲しい。。

ますます自分の捻くれ精神を向上させていきます!これをやると上司から嫌われるんですけどね、まあいいや。