FUCTFULLNESS ファクトフルネス_世の中思い込みだらけ

世の中思い込みだらけ ファクトフルネス 解説 自己啓発
本の名前:
FUCTFULLNESS
(ファクトフルネス)
~10の思い込みを乗り越えデータをもとに世界を正しく見る習慣~
著者:
ハンス ロスリング様

ご紹介していきます by 新庄

今回は自己啓発本として

 

「FUCTFULLNESS(ファクトフルネス)」

 

を紹介していきたいと思います。 

 

 

人間は少なからずバイアスがかかる生き物であるが、教養のある人ほどバイアスにかかりやすいという特徴も踏まえて、正しく世界を見ることの気づきを与えてくれる本、それがFUCTFULLNESS(ファクトフルネス)です。めちゃくちゃ深読みすれば、この本自体も恣意的にファクトフルネスの正当性を強調するためにデータを使って誘導していると感づいた方もいるかもしれません。

何が正しいんでしょうね??では、いきましょう!

FUCTFULLNESS(ファクトフルネス)とは

FUCTFULLNESS(ファクトフルネス)という単語は初めて聞いた方だらけだと思います。日本語で砕けて言うと「自分の意見や偏見に気づき、事実に沿った物の見方をしてください」という事です。なぜこんな文言を著名人のおっさんが酸っぱく言わなければならないのか、というと

 

人間がドラマチックな生き物

 

だからです。

 

人間は昔、他の動物と同じように身の危険にさらされてすぐに死んでしまう生き物でした。だから古代から人間は恐怖をより大きく捉えることを本能とし、物事を大きく見て危機意識をもつことが標準仕様になりました。それにより、なるべく冒険をしなくてすむようなローリスク・ハイリターンの生き方を常に模索し続けた結果、生存確率が上がって人類は反映してきました。

一見これで何も問題が無いように見えますが、産業が発達していろいろなものが機械化・高度化してくると話は変わります。

古代から持っている人間の本能がむしろ現代社会としてマイナスに作用する面が大きく考慮されることがなく、バイアスに歯止めが効かないことも多くなってきたんです。この状況に対して、認知バイアスをプラスやマイナスではなく、中立に見つめるための考えを提起したものになります。それがFUCTFULLNESS(ファクトフルネス)になります。

 

 

FUCTFULLNESS(ファクトフルネス)
ポイント3つ

FUCTFULLNESS(ファクトフルネス)という本書が登場してきた経緯を、上記でお話ししました。当然ながら本書を広めるために、出版社側はなるべくキャッチなタイトルを用いて本を売ろうとするわけです。

本書では、まずありきたりなクイズを出したあとに正答率と統計データを用いて「ほら、あんたら間違えてるよね」とマウントを取ってくるような流れがいくつか登場します。私はクイズを出して

 

「ほら!皆バイアスがかかってるでしょ!」

 

といった意地悪なことはしません。私だってある程度バイアスがかかっているわけですからね。私は本記事として、あえて間違えそうなクイズを出してマウントを取ることはしません。本の中にいくらでも書いてあるし、自己啓発で挙げるべき箇所はそこじゃないと思っているからです。記事全体としては薄っぺらくなりそうな気がしますが、事例だけ列挙して分厚くする気もないです。

※補足 
一応書いておきますが、「世界で予防接種を受けていない人はどれだけの割合か」といったような3択クイズを出して、高学歴者でも正解率が10%くらいになります。3択だから何も考えていないチンパンジーですら正解率3割だよね、人間はバイアスだらけのバカですね~といった誘導が複数入ります。

FUCTFULLNESS(ファクトフルネス)を掲げる本書としては、人間の心理とバイアスがかかる仕組みについて、以下3つを解説していきたいと思います。抑えるべきなのはクイズ正答率ではなくて人間心理だと思っています。

 

 

  •  分断本能
  •  ネガティブ本能
  •  恐怖本能

①FUCTFULLNESS(ファクトフルネス)
分断本能

FUCTFULLNESS(ファクトフルネス)では、古代から人間が持っている性質によるバイアス機能がマイナスに働くことが多くなってしまうことを指摘しています。そして、指摘したところで簡単に治らないことも指摘しています。なぜバイアスが治らないのでしょうか。それは人間自体が

 

 

  •  対立関係で物事を捉える癖

 

 

があるからです。

・金持ちvs貧乏
・資本主義vs社会主義

が代表例ですね。人類はこのようにして、データではなく立ち位置として、自分の置かれた状況の正当性を判断しています。だからこそ今の世界は分断している訳だし、全体の調和をとるため人類は一つの組織ではなく、細切れにした方が都合が良いからです。

しかしデータではどちらでもない中間層(グレーゾーン)が圧倒的な多数を占めており、もはや

「こちら側」
「あちら側」

を主語に話していても、議論が成立しなくなるという矛盾が生じます。にもかかわらず、カイジの利根川のように

・世の中勝ち組と負け組しかいない
・とにかく勝て

という力説に踊らされて、聞いた観衆が感情的になって大歓喜する様子(アホ共)のような茶番を皆さん目にしていると思います。これは、冷静に見れば世の中勝ち組でも負け組でもなく中間層だらけであることが分かっていながら

 

人間の分断本能を利用して

 

相手を動かすテクを活用している訳です。FUCTFULLNESS(ファクトフルネス)では、こちら側あちら側ではなくて、中間を見る癖をつけましょう。そうしないと誤った判断だけでなくビジネスチャンスも逃しますよ、とクギを刺しています。

 

 

②FUCTFULLNESS(ファクトフルネス)
ネガティブ本能

FUCTFULLNESS(ファクトフルネス)を提唱する心理として、人間の生存本能が現代社会とマッチしない部分からバイアスに歪みが生じていることを指摘しています。当然ながら現代においてもこの本能が働きつづけて、FUCTFULLNESS(ファクトフルネス)に反して

 

世界はどんどん悪くなる

 

と思い込むように脳が勝手に仕向けます。この心理をフル活用しているのがマスコミです。例えばマスコミが


「今年もコメが無事に収穫できました」

 

なんて限られた予算と時間枠を割いて報道するでしょうか。しませんよね。
大きな事件の報道を流して人のネガティブ本能を利用し、視聴率を稼ぎたいだけです。そして、肝心なところでCMが入る

技術の進歩が進むにつれ、人間の暮らしやすさはハンパなく向上していいくのに年々悪くなる方がおかしいんです。悪くなるというのではあれば、今の世の中の問題解決の一連の行為は何をしているのでしょうか?どこに対して需要と供給が集まっているのでしょうか?

人間が目につく即興の問題については年々改善しているのに、なぜ世界が悪くなることが前提で議論するのでしょうか?目の前の問題に注力しすぎて大局が見えていないことを指摘しているのでしょうか?ではなぜ誰もが悪いと思っていて莫大な需要が生まれるはずの「もっと悪くなる問題点」が本物のビジネスにならない?

FUCTFULLNESS(ファクトフルネス)では、それは人間の心理の「ネガティブ本能」からきていると指摘しています。

 

 

③FUCTFULLNESS(ファクトフルネス)
恐怖本能

人間は当然ながら身の危険を感じることを避けようとします。よって恐怖事については注意を払っていくように脳が仕向けられます。

日本人が永久に行くことがないような箇所で爆弾がさく裂した、などのニュースが良く報道されていますが、実は昔の方がこの手の事件は多かったです。FUCTFULLNESS(ファクトフルネス)を見るまでもなく分かっていることではないでしょうか?

でもあまりにも心理的に遠すぎるがために報道すらされなかったんですよね。詳しい方もいらっしゃると思いますが、中東でカミカゼ自爆を流行らした元祖は、日本人です。この手の報道がされるようになったのは、アメリカの9.11以降からです。それまで米ソの代理戦争で紛争関連の事件が多かったですが、特に報道はされていません。そんなもんです。

 

FUCTFULLNESS(ファクトフルネス)では、どのような事件や病気でどのくらいの危険(致死率や罹患率)があるかを正確に把握しましょうと指摘しています。ちなみにこのタイプのデータは感情なしの実数が取れるのですぐに調べられるし、厚生労働省HPを見れば即把握可能です。

 

 

FUCTFULLNESS(ファクトフルネス)
実際の本

FUCTFULLNESS(ファクトフルネス)の要約として3つ挙げていますが、実際は本の題名の通り10個の思い込み心理例が書かれています。どれも人間心理の解説を挟んでいます。

 

実はこの本、ビルゲイツが絶賛し、アメリカで大学を卒業する生徒で希望する人全員に本をプレゼントするという実話がありました。そんなにすごい本なのか!とは思わないで下さいね。ビルゲイツのような成功者だからこそバイアスがかかっていたことに気づかされたんだな、と軽く流すことが本の理解を高めるコツだと思っているからです。

本の内容を把握するだけでなく「まあ大抵こいつらは引っかかるよね」という推理をこめて読むのも面白いかもしれませんね。

 

最後に

FUCTFULLNESS(ファクトフルネス)で既に指摘されていますが、膨大な情報の中でピンポイントで正解を得るのは難しいです。なのである程度バイアスを挟まないと少ない時間と情報からメリデメを天秤にかけると同時に、タイミングも考慮して意思決定をするという判断ができなくなってしまいます。

 

よって、バイアスがかかるのは仕方ありません。

ただし、人間心理としてどのようなバイアスがかかるのかは把握しておいた方が良いです。でないと、単に踊らされるだけの人生になってしまいますからね。