
君たちはどう生きるか
吉野 源三郎様
ご紹介していきます by 新庄
今回は、自己啓発本として
「君たちはどう生きるか」
を紹介していきたいと思います。
この本は、子供時代に思っていたもやもやが大人になると頭では分かっていても精神が擦れてしまい表に出せなくなっちまったんだな、という気持ちを沸かせてくれる本です。
なんで、大人になると擦れるんでしょうね。では、いきましょう!
あらすじ
主人公のコペル君に親戚のおじさ(もはや主人公)が諭すようにアドバイスしてあげるという感じで進んでいきます。
さすがに昔の本が原作なので、現代風の言い回しに改定されており、読みやすくなっているのですらすら読めると思います。
この本で把握すること
300ページ超と長いですが、自己啓発の観点で抑える部分としては、以下2点です。
- 自分は世の中の一部分でしかないという視点を持つこと
- 自分のことは自分で決定しようという考えを強く持つこと
当たり前だろうが!と思うかもしれませんが、大人になるとできなくなります。それを再度思い起こさせてください。
懐古厨になるってことではありませんよ!
①自分は世の中の一部分でしかない
本では以下エピソードが盛り込まれています。コペル君が理科の授業で、教師にこのような説明を受けました。教師「物は一個に見えるが、実は細かい分子が集まってできている」これを聞いたコペル君は中学生とは思えない洞察力で
じゃあ、自分もこの世界の分子なんだね!
と悟ります。まあ、そこは大人が書いた架空の子供なんで、素直にすごい中学生だと受け取って下さい。。それに対して、親戚のおじさんは
そうだ!自分を世界の一部でしかないと俯瞰的にとらえれらたことは凄いことだ
と褒めています。
ここで、察しがついた方もいると思いますが、地球が中心でなくて太陽の周りを回る一部でしかない、いわゆる地動説を唱えたコペルニクスの名前からコペル君という設定になっています。こんな下らない話どうでもええわ!と思うかもしれませんが、我々も大人になると、自分の会社や部署が絶対的な軸となって視野が狭くなってませんか??残念ながら、なっていると思います。これに対して喝を入れることが必要で、少年のエピソードではっとさせられることです。
②自分のことは自分で決定しよう
コペル君の友人の鼻タレ君が不良からいじめられていました。コペル君は、助けることなく、皆が見ている前で思いっきり逃げてしまいます。
まあ、逃げたヘタレとして猛烈に悪口を言われているでしょうね、彼は周りの評判が頭の中でぐるぐる回り、もうどうすれば良いのか分からなくなってしまいました。そこでおじさんが
余計なことは考えるな!
他人が自分をどう思うかは関係ない!
自分が何をすべきかだけを考えろ
と教えます。その結果、彼は逃げ出したことを謝ること以外余計はことを考えるのを止めました。これは、大人になると無駄に分析力が上がるので、上司や組織の思惑などいろいろ考えてしまい、ふさぎ込む中途半端な優秀君に喝を入れる内容だと思います。
我々ブロガーでも、ノウハウコレクターになってしまって手が動かないとかね。。。
実際の本
今まで当然の事ばかり書いてきましたが、大人が書いた大人のエピソードを読むと、知らず知らずのうちに擦れた考えになり、自分の考えで動けなくなります。それを子供のエピソードを入れることにより、純粋さを思い出してくれるという本です。
純粋な自己啓発本という訳ではありませんが、自己啓発として扱い、紹介しようと思いました。
最後に
この本はかなり売れています。よって、高度で新しいノウハウを求めて買った方からはかなりの酷評になっていますが、中学生くらいのお子さんを持つ親の方が、読者対象としては最適かなと思います。