
コンサル一年目が学ぶこと
大石哲之 様
ご紹介していきます by 新庄
【自己啓発大好き人間のブログ】
管理人の新庄です。
今回はアクセンチュア(旧アンダーセンコンサル)などを経て、現在コンサル会社の社長と日本デジタルマネー協会の理事である大石哲之様の
「コンサル一年目が学ぶこと」
を紹介していきたいと思います。
私は、今でこそ社内SEをしていますが、新卒から長い間ITコンサルでした。
コンサルの環境はピンキリであり、スキルがある人と無い人の差は非常に激しいです。
コンサルは離職率が高いですが、これはクビになるのではなく環境を変える事についてあまり抵抗感が無い方が多いからです。なので、コンサルは異業種への転職がけっこう多いです。本書ではコンサル一年目のスキルだけでなく、職業・業界を問わずに15年後も役立つ普遍的なスキルを
『コンサル一年目で学んだときの基礎的なレベルから理解する』
内容が全て詰まっていますので、ご紹介します。
- ・ コンサル一年目でつけるスキルは?
- ・ コンサル一年目で読むべき本は?
- ・ コンサルになってみたい
- ・ コンサルのようなスキルをつけたい
- ・ ビジネススキルを簡単に勉強したい
と思っている方は、絶対に活用すべき本であることは間違いなしです。内容を掻い摘んで解説していきます。では、いきましょう!
コンサルがスキルをつけるため、一年目に学ぶ内容が網羅された本 「コンサル一年目が学ぶこと」 概要

私は過去の記事にも『仕事における段取りや計画術・効率化』に関連する、有益な情報が得られる記事をあげてきました。
どれもベストセラー級の本を扱っています。
一通り流し読みいただくだけで何万円もする情報がタダで得られますのでかなりお得だと思います。これらの記事を吟味して私のような【中規模成功者】を効率よく目指しましょう。
結論を言うと
『時代が変わっても変わらない普遍的なビジネススキル』
を提供する本です。
なので「自分はコンサルではないから読む資格は無い」などと尻込みする必要はありません。むしろコンサルが異業種に旅立っても使っているスキルになりますので、異業種の方にこそ新鮮な気持ちで本を見てもらえると思っています。
この記事を最後まで見ていただく頃には、コンサルに必要なスキルと一年目に学んでおくべき内容のイメージが納得いただけると思います。
コンサルがスキルをつけるため、一年目に学ぶ内容が網羅された本
「コンサル一年目が学ぶこと」 ポイント4つ
大石さんは上から目線で「コンサルに必要なスキルをつけるため、一年目はこの本を読んで勉強しなさい」等と、偉そうなことは言っていないです。
自分の主観が入らないようにするため、各業界で活躍している元コンサルの方に取材をしています。15年前の新人時代を思い出してもらい、コンサル一年目として学んだことのなかで
『コンサル一年目から15年たっても記憶に残っていること』
『コンサル一年目から15年たっても役に立っていること』
をピックアップして、職種・業界が変わっても通用し、今成功して経営者やリーダとしても役に立っていることを挙げてもらいました。なので、本書はタイトルからしてコンサル向けの本に思いますがご安心を。職業業界を問わず15年後も役立つ普遍的なスキル、そして社会人一年目の初歩が学べる内容になっています。
皆さんが本を読む前に私があらかじめ本書を読んで、まとめておきました。この記事で「コンサル一年目はこれを意識すれば大丈夫」だと理解いただければOKです。
本書で語られてる重要なことを4つにまとめてみました。
- ・話す技術は期待値でうまくいく
- ・仮説思考は問題解決に早くたどり着ける思考法
- ・議事録は書類作成の基本が学べる
- ・ビジネスマインドはバリューから考える
実際に本を読んでみると分かると思いますが「コンサルは実務の知見よりも、こういった思考を鍛える事が大事」なんだな、と実感するはずです。
①コンサル一年目が学ぶこと
話す技術は期待値でうまくいく

コンサルであっても他の業種でも、一年目に求められるスキルは「コミュニケーション能力」が第一なことは、誰もが痛感していることだと思います。
特にコンサルのようなロジカルな能力が求められる場合は「まずは結論から述べる」「数字を用いて話す」「ロジックを用いて話す」といったものです。本書でもとり上げられていますが、大石さんがコンサル一年目の中で一番重要視しているコミュニケーションスキルは
『相手の期待値を把握する』
になります。なぜこれがコンサル一年目に必要なのか?15年以上も役に立っているスキルなのか?実はビジネスにおいて一番大事なものがあります。それは
- 相手の期待を超え続けること
だからです。
これはどんな職業業界問わずビジネスであれば基本中の基本になります。じゃあどうやったら相手の期待値を超えることができるのか。それが、
『相手の期待の中身を把握する』
ことです。
ステークホルダー、直属の上司が何を期待しているのかを正確に把握します。そのうえで何が期待されているのかが分かったら、そのレベルを意識しつつ何が何でも相手の期待以上の成果を出すことを目指すんです。
例えば、取引先から市場規模の数字を出すことを要求されたのであれば、言い分のまま市場規模の数字を出せば OK ではありません。数字を出すことは100%かもしれませんが、それは最低ラインであってコンサルの仕事では無いんです。相手の期待値を超えて120%にすることによって成功するんです。このことから
- ・ 相手の期待値がどこにあるのか
- ・ 相手の期待値がどの程度までか
を把握するために、コミュニケーションが必要になってきます。
あまりにも相手が無茶な要求をして「コンサルとしてこんな期待値が満たせません」と言うなら、安請け合いしない選択肢もあります。別記事になりますがロジカルな断り方を詳細に解説した記事を上げます。
②コンサル一年目が学ぶこと
仮説思考は問題解決に早くたどり着ける思考法

コンサルのスキルの中で一年目として学んでおく一番大事なことは「期待値を越える」「そのために期待値を把握する」ためのコミュニケーションスキルが必要だと分かりました。
次はコンサルに必要な思考術を説明します。思考術というと難しいかもしれませんが、これも一年目から鍛えておく必要があります。ベテランに到達してから思考を変えるのは本当に難しいので、一年目から意識して鍛えてくださいね。
コンサルの思考術として非常に有名なのが【論理思考】【仮説思考】【問題解決思考】ですが、一番重要なのは
- 仮説思考
になります。
仮説思考だけに特化した解説は別の記事に寄せていきますが、
コンサルとして一番早く身に着けておきたい思考は仮説思考になります。なぜなら
『コンサルの思考の原点は仮説思考の中に詰まっている』
『一度身につけてしまえば生涯使える』
からです。
仮説思考とは初めに仮説ありきという考え方で「ストーリーに沿って初めから調べるポイントを絞り込んでおく思考法」のことです。
皆さんは何か結論を出さなければならない時どんなことをするでしょうか。多くの人は豊富なデータを集めてデータが全部揃ったところで、それぞれにおいて詳細に検討し結論を導き出していくのではないでしょうか。「それの何がいけないのか?」と思われるかもしれませんが、こんな感じで網羅的に結論を出していく方法は時間が掛かりすぎるので非効率的です。だから仮説思考が登場します。
仮説思考は、今予想ができる範囲で大まかなデザインを描きます。もしかしたらこれじゃないかという仮説のもと、リサーチを行っていくので非常に効率的です。もし仮説もなくリサーチを行っても得られるものは何もないです。
では具体的にどうすれば仮説思考となるのか?それが
- ・ 仮説検証とフィードバック
- ・ これらを超高速で回す
になります。
超高速で回すテクは別の記事にして、この記事ではお店の例を挙げますね。
例えば「A店の売上が悪い」なんていうありがちなお題があったとします。このようなお題に対してコンサルは、どのようにして動くべきなのでしょうか。
「まずサービスが悪いのではという仮説を立てた」
「まずは情報を集めるためアンケートを取り検証した」
「店員のマナーが悪いという事実が明らかとなった」
「マナー改善のために社員教育を実行した」
という感じで仮説をもとに動いていきます。もし仮説なしにアンケートを先に取ってしまったら
「陳列品が悪い」
「価格が高すぎる」
「店内の照明が暗い」
など、さまざまな回答が出てきてしまいます。その後でばらばらにリサーチを行うので時間がかかりすぎてしまいます。
「マナーが悪いのでは?」という仮説を立てたからすぐに改善に向かうことができたんです。仮にそこで顧客の評判が改善されないのであれば「価格が高すぎるのでは?」と新たな仮説を立てて改善していくから本質の答えへとたどり着けるのです。
このことから、仮説思考で考えることによって素早く動くことができ、結果的に素早く問題解決ができることがわかりました。
③コンサル一年目が学ぶこと
議事録は書類作成の基本が学べる

コンサルのスキルを上げるためにまず一年目が身に着けることとして「期待値を知って超える」「仮説思考」を説明してきました。疲れたでしょうか?でも一年目からやらないでサボっていると実務に入った時に困る事になるのでなるべく早いうちにやっておくべきです。
ここからはコンサルの具体的なデスクワーク術を説明します。デスクワーク術といえば
- ・ 議事録の書き方
- ・ プレゼンの基本
- ・ 効率の良い勉強法
- ・ プロジェクトの管理方法
などがあります。
ここでは初歩のテクニックとして、下らないかもしれませんが議事録の書き方を解説します。うちらは中堅だしそんなのわかってるよという人も、けっこう議事録がめちゃくちゃになる場面を見かけるので復習の感覚で見てください。
議事録の書き方は新人の仕事として定番になっていますが、この仕事ほど文書の書き方を大きく習得できる機会はないです。なぜなら
- 議事録には文書作成の基本的なルールや
- 作法がぎっしり詰まっている
から、あえて解説したいです。
まず議事録の基本として「日時」「場所」「参加者」「本日のアジェンダ」を書きます(ぶっちゃけアジェンダなしの会議はベテランでも多く、単に喋っているだけになっている会議も散見されます)。そこで議事を書いていく事になりますが、気を抜くとやってしまいがちなのが「発言録を丸ごと書いてしまうこと」です。誰がどう発言したというのを逐一なぞっていくのはただの記録となってしまうので NG です。基本的に議事録はその会議で何が決まったのかを書きます。
なぜ決まったことを書くのか。それは決まったことを議事録内に証拠として残しておくことで後になって【決めた決めていない】などのトラブル防止になるからです。決まったこととは例えばこんな感じです。
『B商品は10個を〇〇万円以下で購入する』
『ベンダーはC案を採用する』
『クライアント対応のためにDさんを専任にする』
このような決定事項を書くのが議事録の役割なのです。他には「確認が必要な部分」「次回に向けてのtodo」などをきちんと整理しながら議事録を書いていきましょう。
④コンサル一年目が学ぶこと
ビジネスマインドはバリューから考える

コンサルのスキルを上げるため一年目が身に着けることとして「期待値を知って超える」「仮説思考」「議事録の書き方」を説明してきました。次で最後になります。
最後となるのはコンサルに絶対に必要なビジネスマインドである「バリューを出すこと」です。バリューとは日本語で付加価値のことですが、このバリューが生まれる時とはどんな時なのでしょう。それは
- 相手がそこに価値を感じてくれた時
になります。当たり前の話じゃないか!という反応が来そうですが、あえて強調させていただきます。なぜそこまでして言うのか、それは
『頭では理解していても実際に価値を出すように行動する人がほとんどいないから』
です。特に人の入れ替えが激しいコンサルではバリュー感を持っていなさそうな上司からあっさりと部下が離れていきますので、皆さんも一年目からバリューの感覚を付けた方が良いです。
んじゃあ、どうやったら価値が生まれるのか。それは「自分がおせっかいで価値をごり押しするのではなく相手が求めていることをする」です。価値を決めるのは相手であって自分ではありません。目指すのは他人に貢献することです。
相手にとって価値があることに目を向けて、そこで自分に出来る事は何かを考えていきます。他人に貢献するという気持ちを前提に動くと価値が生まれるのです。別に相手の言いなりになれと言っているわけではありませんからね。相手の考えている価値があまりにも無茶苦茶であれば、もちろん下りれば良いです。
このことからビジネスにおいて重要なマインドとは、いかに相手に貢献できるかってことなんです。
コンサルがスキルをつけるため、一年目に学ぶ内容が網羅された本
「コンサル一年目が学ぶこと」 実際の本
コンサル一年目つけるべきスキルとして4つまとめました。しかし本の中身は4つどころか30個もありますので、かなりボリュームがあります。
ボリュームが多くて落ち込まないように、私が超高速で本を読めるテクも解説しています。そちらも併せて確認いただければと思います。
本を買ったら超高速で30個のスキルを体得してくださいね!コンサルは稼げますが勉強することは多いので、この本でくじけないで下さい。。大石さんの他の本も載せておきますね。コンサルなら読めるっしょ!
「コンサル一年目が学ぶこと」
最後に
コンサル一年目でこんなにスキルを身に着ける必要があるのか!
と嘆いた方はすみません。ITコンサル上りの私としては正直このくらいの勉強を一年目からやる必要があると思っています。
その代わり、研修費用などはちゃんと出してくれるし給料も高いです。てきぱきやっている人に対して、上の人は優しく(例外あり)してくれるので、長い社会人経験をするうえで一度はコンサルをやってみることをお勧めします。